

目次
フォトショップでできること

フォトショップはプロも認める世界最高峰の画像編集ソフト。
グラフィックに関する事であれば、フォトショップではできないことがないと言われるほど優れた機能を搭載しております。
たとえば
- 画像のゴミ取り、色味や明るさの変更
- 画像の切り抜き、合成写真
- 壮大なグラフィック加工(アルバムジャケ風とか)
- ポスターやフライヤーの作成
- ウェブ用のバナーやボタン作成
といった感じで、デザインや画像編集に関することは網羅的に実現可能です。

イラストレーターとの違いは?
イラストレーターとの違いとして、フォトショップでは画像の細かい質感表現、複雑なグラフィック演出といった高度なデザイン表現が可能になります。
逆に操作性においてはイラストレーターほど直観的に操作ができないため、初心者の内はやや戸惑ってしまいがちです。
フォトショップ速習のコツ、進め方
フォトショップ速習のステップは以下の通りです。
Step1 レイヤー操作を理解する
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Step2 必要な機能だけを習得
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Step3 実 践
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Step4 イラストレーターと組み合わせて使う
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Step5 必要に応じて機能を追加習得
習得のコツは、イラストレーター同様に初期段階から学習と並行してガンガン実践することです。
とくにフォトショップにおいては操作性で挫折する方が多いのですが、最初はとにかくソフトに触れながら少しずつ慣れていくしかありません。
ソフトを使う前にショートカットを覚えよう
作業効率を圧倒的に高めるために、ショートカットの習得が欠かせません。
「ソフトにも馴れていないのにショートカットまで…」と思われるかもしれませんが、最初の内からショートカットに慣れておけば後の作業が段違いで楽になります。
以下の記事に必要なショートカットキーをまとめました。
≫超便利!イラストレーター、フォトショップの厳選ショートカット集【初心者向け】
Step1 レイヤー操作を理解する
レイヤー操作については文章で解説するとなかなか難しいのです簡単に解説していきます。
レイヤーの概念、操作について
細かいことはさておき、
フォトショップではレイヤーを選択して、画像の移動・変形・色調補正を行う
まずはこれだけ覚えてください。
たとえば2枚のうち右の写真の色味を変えたいと思ったら、レイヤーで右の写真を選んでから移動させます。

つまり一つの加工に対し、基本的にはレイヤー選択 ➡ 処理という2行程が必要になるということです。
「なんのこっちゃ!」って感じですが、実際にソフトを使ってもらえれば理解いただけると思います。

イラストレーターは?
イラストレーターはオブジェクトという形式を採用していているのですが、たとえば動かしたいオブジェクトを選択してドラックアンドドロップすれば直観的に動かすことができます。

フォトショップの自動選択機能
フォトショップには自動選択という機能があり、これを使えばイラレのような直観操作が可能になります。
ただし画像が増え、レイヤーが幾重にも重なりだすと、逆に操作がごちゃごちゃになってしまう可能性があります。
自動選択ツールをメインに使うとしても、レイヤー操作は必ず習得しておきましょう。
Step2 必要な機能だけを覚える
フォトショップの豊富な機能を一つ一つ覚えようとすると時間がいくらあっても足りません。
まずは実践で使うことの多い以下9つの機能を習得していきましょう。
移動ツール 
画像や図形を移動させるためのツールです。
先述のとおりレイヤーを選択してから、移動ツールで任意の場所に移動させます。
選択ツール 
画像を切り抜いたり、任意の場所だけ補正をしたい場合、選択ツールで任意の箇所を囲って編集します。
たとえば、下記の画像から家の部分を選択ツールで囲い。

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カットをすれば、こんな感じで切り抜くことができます。

自動選択ツール 
たとえば黒塗の部分を一括で選択したいという場合、自動選択を使うと一気に選択ができます。
選択後は一括で色を変えたり、選択した部分を一気に切り抜いたりすることができます。
たとえばこの写真の黒バックを抜きたいという場合。

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バックを一気に選択

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黒バックが一気に切り抜かれました。

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実際に画像を書き出すとこんな感じ。
多少雑ではありますが、白抜きの画像が完成です。

トリミングツール 
画像の切り抜き・リサイズをするツールです。
他の画像編集ソフトにもトリミングツールは必ず搭載されているので、見慣れている方も多いのではないでしょうか?
たとえばこの部分で画像をリサイズしたい場合は、トリミングツールで囲み。

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決定をすれば、この通り画像がリサイズされます。

スポット修復ブラシツール 
PhotoshopバージョンCS5から導入された神機能。
画像の消したい部分をなぞるだけで、フォトショップが自動的に馴染むように消してくれるという魔法のようなツールです。
たとえばこの画像の家を消したい場合。

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スポット修復ブラシで家をなぞります。

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ほとんど違和感なくサクッと家が消えましたね!

このツールは実践でかなり重宝するので絶対に習得しましょう!
といってもなぞるだけですが(笑)

修正方法は『コンテンツに応じる』を選ぶ
※スポット修復ツールを選ぶと、上のツールバーに下記のような選択欄が出てくるので、『コンテンツに応じる(自動的に周りとなじませるという意味)』を選択してから修復しましょう。

コピースタンプツール 
この機能もフォトショップの神機能の1つ。
先ほどのスポット修復ブラシツールが“消す”のに対し、こちらはどちらかというと“増やす”ために使います。
たとえば先ほどの画像で、今度は家を増やしたいと思った場合。

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コピースタンプを使えば、この通り家を増やすことができます。
※画像キャプチャができなかったので完成形だけ

ペンツール 
任意の場所を精細に切り抜きたい場合はペンツールを使い囲んで切り抜きます。
たとえばコチラのiPhoneの画像から、iPhoneだけを抜き取りたいと思ったら。

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iPhoneをペンツールでなぞります。

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なぞり終われば、Phoneだけ切り抜くことができます。

ペンツールはやや中級者向けなんですが、
精度の高い切り抜き・合成をするためには欠かせないツールなので積極的に習得していきましょう。
文字ツール 
文字ツールは画像の上に文字を載せたりするときに使うツールです。
基本的にはイラストレーターと基本操作は変わりません。
たとえば文字ツールで山の写真にキャッチを入れてみました。

色調補正レイヤー
最後に色調補正レイヤーです。
画像の明るさや色相、サイド、コントラストを変更するときに使う機能で、色調補正のレイヤーを画像の上に重ねるイメージです。
たとえば画像の彩度を変えたい場合は、レイヤーパナル内の色調補正から“色相・彩度”を選択。

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属性ウインドウに表示されるスライダを調整すれば、好きなように色相や彩度を変更できます。
※属性ウインドウが表示されない場合は、上部メニューバーのウインドウから“属性”を選択

色味を戻したい時は色調補正レイヤーを消せば元の画像に戻ります。
以上がフォトショップを実践で使うために真っ先に覚えるべき必須機能です。
まだまだ優れた機能は沢山ありますが、まずはこれだけ習得しましょう!
Step3 必要な機能を覚えたら、後はひたすら実践あるのみ
必要機能にざっと目を通したら後は実践していくのみ。
最初はどんな画像でも良いので、切り抜きや補正を行ってみましょう。
操作方法でつまづいたら、AdobeのチュートリアルやGoogle検索で詳しい操作法を調べてみてください。
Step4 イラストレーターと組み合わせて使う
フォトショップは、イラストレーターと組み合わせることで相乗効果を生み出します。
たとえば①フォトショップで画像を加工 ➡ ②イラレで画像をレイアウトしていく
といった流れで進めるとデザインの完成度を飛躍的に高めていくことができます。
Step5 必要に応じて機能を追加習得
基礎ツールを一通り習得し操作に慣れてきたら、
後は自分のデザインしたいものにあわせて追加で機能を習得していきましょう。
フォトショップは機能が多いので辞書的なリファレンス書を一冊持っておくと便利かもしれません。

≫Photoshop スーパーリファレンス CC 2017/2015/2014/CC/CS6対応
最後に
いかがでしたでしょうか??
イラストレーターと比べるとやや難易度が高いのがフォトショップですが、画像加工においては欠かせないソフトなのでイラストレーターとセットで習得しておきましょう。
ご拝読ありがとうございました。
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ヤナケン
こんにちは!
デザイン初心者がまず学ぶべきソフトとして①イラストレーター、②フォトショップが上げられますが、イラストレーターと比べてフォトショップは苦手な人が多い印象です。
というのもフォトショップはイラストレーターほど直観的な操作ができず、さらに豊富な機能が揃っていることからどの機能を優先的に覚えたらよいのか戸惑ってしまうからです。
今回は数あるフォトショップの機能の中から、とくに実践で活かせる必須機能だけをピックアップして解説していきます。